第三章 環境・福祉保健 第一五節 社会福祉協議会454-464
新修 江府町史
第三章 環境・福祉保健 第一五節 社会福祉協議会 善意銀行の設立 昭和二八年(一九五三)に発足した江府町社会福祉協議会は、出発当初、町長を会長とし事務局を役場に、事務局長も役場職員が兼務するものであった。その後、善意銀行設立の気運が起こると、江府町社会福祉協議会は、昭和三八年三月一一日、「江府町善意銀行」を設立。これは、県下のトップをきるものであり、続いて同年四月一日、県社会福祉協議会が善意銀
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第三章 環境・福祉保健 第一五節 社会福祉協議会454-464
第三章 環境・福祉保健 第一五節 社会福祉協議会 善意銀行の設立 昭和二八年(一九五三)に発足した江府町社会福祉協議会は、出発当初、町長を会長とし事務局を役場に、事務局長も役場職員が兼務するものであった。その後、善意銀行設立の気運が起こると、江府町社会福祉協議会は、昭和三八年三月一一日、「江府町善意銀行」を設立。これは、県下のトップをきるものであり、続いて同年四月一日、県社会福祉協議会が善意銀
第四章 教育・文化 第四節 新しい教育の取り組み541-548
第四章 教育・文化 第四節 新しい教育の取り組み 学校週五日制の完全実施 昭和五〇年代から、一般の社会では週休二日制が広く普及し始め、学校週五日制が現実的な課題となってきた。昭和六二年(一九八七)の教育課程審議会答申においては、学校週五日制を漸進的に導入することが提言され、これを受けて文部省は、平成元年(一九八九)から「社会の変化に対応した新しい学校運営等に関する調査研究協力者会議」を発足させ
第三章 環境・福祉保健 第一一節 社会福祉425-428
第三章 環境・福祉保健 第一一節 社会福祉 社会福祉行政の動向 社会福祉政策は、「国民は健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有し、国は、すべての生活面において、社会福祉、社会保障及び公衆衛生の向上や増進に努めなければならない」とする、日本国憲法第二五条の精神の実現を目指すものである。以後、我が国はこの政策の充実、発展に取り組んできたが、社会福祉改革の集大成をなすものとして、平成二年(一九九
第三章 環境・福祉保健 第六節 奥大山の開発397-405
第三章 環境・福祉保健 第六節 奥大山の開発 江府町が自然休養村に 大平原が脚光を浴びるようになったのは、昭和三四年(一九五九)に県から、キャンプ地の指定を受けたことに始まる。その後、昭和四〇年一〇月に、県営の有料「大山環状線」が開通し、観光開発の条件も整った。このことから町は、昭和四六年一二月、町営「山荘甘酒茶屋—南大山国民保養センター」を建設した。続いて、昭和四六年に江府町が農林省の指定す
第二章 産業・交通通信 余録323-332
第二章 産業・交通通信 余録 その昔、奥大山の山懐にいだかれた江府町の住人が、大山山麓(ろく)を中心に鳥取県西部の経済を動かした事績を紹介したい。 俣野の鉱山経営者宮本氏 俣野村で銀・鉄山を経営していたといわれる宮本氏について『江府町史』は『伯耆志』や『因府年表』を主とした資料を用いて記述しているが、本稿では宮本家に伝来する文書から考察を加えることにする。 宮本氏について 家譜『宮
第三章 環境・福祉保健 第二節 自然環境の保全366-372
第三章 環境・福祉保健 第二節 自然環境の保全 希少野生植物等の保全・再生活動 鏡ヶ成や瓜菜沢には、多くの湿原植物が生息している。しかし、これらの湿原植物は近年湿原の乾燥化が進み、ミズトンボやヤマサギソウのようにすでに消滅したものもあり、他の湿原植物も著しく衰退してきている。 江府町の町花に指定されているノハナショウブも例外でなく、年々減少の一途をたどってきた。そこで鏡ヶ成では、平成二年(一
第三章 環境・福祉保健 第四節 憩の場389-391
第三章 環境・福祉保健 第四節 憩の場 写真 取りこわしが始まった専売公社(久蓮山からのぞむ) 上之段広場 町は昭和五五年(一九八〇)、江尾の中心部に所在する土地約一八六六平方メートルの払い下げを受けた。これは、日本たばこ産業株式会社(旧日本専売公社)の所有するものであった。ここには、明治三一年(一八九八)三月に開所した、元公社米子出張所江尾葉たばこ収納取扱所があって、近郷の葉たばこの収納を
第三章 環境・福祉保健 第七節 休暇村大山鏡ヶ成406-408
第三章 環境・福祉保健 第七節 休暇村大山鏡ヶ成 発展した鏡ヶ成 写真 現存する国民宿舎で最古の「ぎぼし山荘」 江府町が土地一〇〇町歩(一〇〇ヘクタール)を提供して誘致した鏡ヶ成国民休暇村は、昭和三七年(一九六二)四月から実質的な開発工事が始められた。そして、同年一二月一五日、国民宿舎「ぎほし山荘」がオープンした。 昭和四一年(一九六六)八月九一〇日の両日、鏡ヶ成において第八回全国国立公園
第三章 環境・福祉保健 第一節 江府町の自然333-365
第三章 環境・福祉保健 第三章 環境・福祉保健 第一節 江府町の自然 かけがえのない自然環境 二〇世紀の終末のころから「来る二一世紀の重要課題のひとつに環境問題がある」と言われてきた。 我々の生活する基盤は、自然環境のなかにある。その自然環境は、さまざまな生物の生存(生物の多様性)と、生物を含むさまざまな物質の循環によって、生態系が微妙なバランスを保つことによって成り立っている。このバランス
第三章 環境・福祉保健 第八節 多様な観光開発409-414
第三章 環境・福祉保健 第八節 多様な観光開発 毛無山登山道の開発 写真 夢の登山道づくり 毛無山(けなしがせん)(一二一八メートル)は、江府町俣野と岡山県新庄村田浪の境界に位置する中国山地系の山である。 この毛無山から白馬山(はくばせん)にかけて、可憐な花を咲かせる鳥取県の希少植物となっているカタクリが自生している。しかし、地元俣野の人たちでも、カタクリの花を目にするには、遠路新庄村田浪ま