第二章 産業・交通通信 第四節 水田再編奨励政策206-212
新修 江府町史
第二章 産業・交通通信 第四節 水田再編奨励政策 写真 鳥取西部農協江府支所(『農協組合史』より) 水田利用再編 昭和五三〜昭和六一年度 昭和四九年(一九七四)には、増加し続けた古米の処理がほぼ終わり、休耕田に出していた奨励金を打ち切ったところ、また稲の植付が増加し、加えて豊作もあって全国で五〇〇万トンもの古米在庫となる。そこでまた大豆・麦・飼料作物など自給率向上に役立つ作物への転作を進める
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第二章 産業・交通通信 第四節 水田再編奨励政策206-212
第二章 産業・交通通信 第四節 水田再編奨励政策 写真 鳥取西部農協江府支所(『農協組合史』より) 水田利用再編 昭和五三〜昭和六一年度 昭和四九年(一九七四)には、増加し続けた古米の処理がほぼ終わり、休耕田に出していた奨励金を打ち切ったところ、また稲の植付が増加し、加えて豊作もあって全国で五〇〇万トンもの古米在庫となる。そこでまた大豆・麦・飼料作物など自給率向上に役立つ作物への転作を進める
第二章 産業・交通通信 第六節 畜産業の推移224-229
第二章 産業・交通通信 第六節 畜産業の推移 和牛の歴史 日本の家畜牛は、大陸(朝鮮)から渡来して在来種となったといわれるが、飼育を始めた時期は発掘調査による牛骨化石などから縄文時代末期とされている。 現在の和牛は、この在来種に、明治期輸入のヨーロッパ牛を交配して改良されたものである(『日野都の和牛史』)。 当地方の牛の飼育は、平安時代末期の大山寺縁起絵巻地蔵田植の図に牛が描かれていること
第二章 産業・交通通信 第七節 江府町の森林行政
第二章 産業・交通通信 第七節 江府町の森林行政 日野郡は江戸期から、製鉄用燃料の大炭・小炭生産地として、硬木の多い自然林が保護されてきたので、針葉樹の植林は他郡に比べておくれた。植林が始まったのは和鉄生産の限界が見え始めた明治中期からである。 国、県の植林奨励 国は山林政策として植林を勧めるとともに、水害・山地崩壊防止のため明治三一年(一八九八)森林法を制定したが、県もまた明治二六年の県
第一章 政治 第五節 俣野川発電所123-140
第一章 政治 第五節 俣野川発電所 発電所の概要 俣野川発電所の概要は、岡山県真庭郡新庄村地内の旭川水系土用川最上流部にダム高八六・七メートル、ダム頂長四八〇メートル、ダム頂幅一〇メートルの中央コア型ロックフィールダムによる上池(土用ダム・総貯水量七六八万立方メートル)を、江府町俣野の日野川水系俣野川の下流部にダム高六九・三メートル、ダム頂長一八五メートル、ダム頂幅五メートルの重力式コンクリー
第一章 政治 第一節 町政の歩み31-40
第一章 政治 第一章 政治 第一節 町政の歩み 写真 初代町長・手島祐 町制施行から二〇年の歳月 昭和二八年(一九五三)六月一日、江尾町、神奈川村、米沢村の三自治体が対等合併し、新しい江府町が誕生した。鳥取県西部では戦後初の町村合併で、人口六八〇二人、面積一〇九・二平方キロメートルの町勢規模となり、翌昭和二九年四月一日、北部に隣接する日光村の大河原、吉原の二地区を編入して人口七四八三人、
第一章 政治 第三節 江府町総合計画(第一次-四次)60-113
第一章 政治 第三節 江府町総合計画(第一次〜四次) 江府町は、地方自治法第二条第四項「市町村は、その事務を処理するに当たって議会の議決を経て、その地域における総合的かつ計画的に行政の運営を図るために基本構想を定め、これに即して行うようにしなければならない」に基づいて、「江府町総合計画」を策定した。江府町が目ざす将来像と将来の目標を掲げて中・長期における基本的な行政運営、施策の指針を示し、町が進
第一章 政治 第八節 消防・警察149-158
第一章 政治 第八節 消防・警察 江府町消防団の歩み 表32 江府町消防団組織の改革 昭和二九年(一九五四)一〇月に町村合併したのに伴って翌昭和三〇年三月、合併前の旧町村単位の消防団を統合して江府町消防団が発足した。組織は本部と七個分団、総勢三一二人の団員で構成した。しかし、昭和三〇年代後半から急激に過疎化が進むとともに、消防団員の確保が深刻さを増し、消防活動も十分行われないようになった。そ
第一章 政治 第九節 鳥取県西部地震159-169
第一章 政治 第九節 鳥取県西部地震 まさかが現実に 平成一二年(二〇〇〇)一〇月六日午後一時三〇分、鳥取県西部を中心に強い地震が発生した。激しい横揺れ、不気味な地鳴り、悲鳴ー。江府町も住宅の損壊やがけ崩れ、道路の損壊など大きな被害が出た。震央は会見町付近で、震源は深さ一一キロメートル、マグニチュード七・三、江府町は震度六弱と推定された。同年一〇月号の『町報こうふ』は地震後の状況を特集した。そ
第一章 政治 第七節 都市間交流143-148
第一章 政治 第七節 都市間交流 西ノ島町と姉妹町盟約 国立公園内の海と山の町 日本海に浮かぶ隠岐島の町・島根県隠岐郡西ノ島町と江府町は昭和五四年(一九七九)七月五日、姉妹町縁組の調印式を行い、将来の限りない友好と発展を誓い合った。昭和五三年、江府町が町制施行二五周年を記念して姉妹町づくりを計画した。候補として歴史と文化、自然と観光、産業経済などでつながりのある町を全国で数か町選び、各町の実
第一章 政治 第四節 奥大山チロルの里づくり構想114-122
第一章 政治 第四節 奥大山チロルの里づくり構想 地域活性化ビジョンの背景 政府は今、第4次全国総合開発計画(四全総)の策定を行っており審議過程報告によれば「定住を基礎とした交流の活発化」を基調としながら、多極分散型国土の形成を目標としている。この中で、東京圏がリーダーで、上位にあるという四全総の課題が出ている。この背景の下での地域づくりの意義は「多様性のある国土こそ、ソフトで活力のある社会を